8月31日(土)の意見交換会にて講師としてお招きし、お話していただいた「あふネット」の川口仁志さんが、メッセージを寄せてくださいました。 「みんなの外出を考える会」に期待します 武蔵野市で交通バリアフリー基本構想が策定されるにあたって、「みんなで外出を考える会」が、利用者の声を基本構想や策定後の設計・施工に反映し、より使いやすい駅や歩道にしようと努力されているのを見て、たいへんうれしく思います。 荒川区はコンサルタントを使わないで、住民と行政とが協働で基本構想をつくってきたということで、全国的にも先進事例として取り上げられることが少なくありません。 あふネットも、1年足らずというとても短い期間の中で、住民参画の全国の先進モデルとなることを願って活動してきました。しかし、私たちの活動には、PR不足、参加者の多様性の不足、情報保障、知的障害者等への配慮など、足りないところがたくさんあります。ぜひ、他の地域では、荒川区での取り組みを参考にして、住民参画による基本構想策定をしていただきたいと願っています。 交通バリアフリー基本構想策定に際しては、住民へのアンケート、ヒアリング、パブリックコメント、住民参加による現地調査などを通して、住民の声を集め、さらに策定委員会に住民代表が出席するなど、住民の意見を反映できるように配慮はされています。 しかし行政がどれほど真剣に住民の意見を集め反映しようと考えているのか、また、住民側も、どれほどの交通バリアフリーに関心を持ち、勉強し、意見を言い、提案できるかによって、同じことをやるにしても内容の濃さは全くちがってきます。上記にあげた事柄を形式的に行うことによって、住民参画で進めたというアリバイづくり過ぎなくなっている市区町村が少なくないように思われます。ぜひ、この点は、住民や行政の方には注意していただきたいと思います。 「みんなで外出を考える会」は、まだ人数が少なく、活動の歴史も浅いようですが、そこには交通バリアフリーに熱心に取り組んでいる人がいて、自立生活をし、積極的に外出している障害者もおり、また住民代表をして策定委員会に参加している人もおり、今後の活動の広がりが期待できるように思います。ぜひ、基本構想策定及び策定後の設計・施工での住民参画の一端を担って欲しいと思います。 今後の取り組みですが、まず、会としての実績を積み上げてはいかがでしょうか。そのために、今すぐにでもできそうなことをいくつか上げさせていただきますので、参考にしていただければと思います。 ・会の考え方、活動内容をより多くの人に、できるだけ早くPRする。そのためには、1ページものでもいいですから、会報を1ヶ月に1回などのように定期的に出す。 ・その会報を、障害者・高齢者関係のほか、交通バリアフリーに関心のある人、市役所などに配る。郵送でもいいのですが、直接手渡し、その際にいくらかでも情報交換できるといいでしょう。 ・交通バリアフリーに関して、定期的な勉強会をする。また、よりたくさんの人が参加できるシンポジウムも開き、そのときには行政の人にきていただいて、交通バリアフリー基本構想の進捗状況などを報告してももらう。市区町村によっては、一般向けに報告会をして、個別の団体には報告しないという姿勢をとることもあるようですが、武蔵野市はいかがでしょうか。荒川区では、積極的に出て来てくれました。 ・公共交通機関を利用した外出プログラムを企画し、より多くの人も参加を募る。 ・よく外出している当事者でなければ見落としがちな細かい点にも注意した点検を行い、その結果をまとめて報告する。 人数が少ない中、以上のことを行うだけでもたいへんかと思いますが、上記の活動を通して、賛同者を増やし、行政との連携も強め、より充実した活動へつなげられることを願っております。 交通バリアフリーの基本構想策定では、行政の姿勢が問われていますが、それ以上に住民の力が問われています。自分たちの住む街をより暮らしやすい街にしたいという熱意の程度が、街のバリアフリーの進み方にも大きく影響しますので、「みんなの外出を考える会」のみなさんには、他の住民や行政・事業者と連携をとり、バリアフリーに向けての活動をしていただきたいと思います。 はじめのページに戻る 協力 バスから地域交通を考える会 |